プリン・ピリミジン代謝
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尿酸の尿中溶解度に関する研究- 尿中尿酸結晶の溶解度について-
岩田 英信金昌 弘西尾 俊治松本 充司竹内 正文
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1989 年 13 巻 1 号 p. 29-33

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抄録
尿中で生じた尿酸結晶の溶解度が市販の尿酸結晶より高い理由について検討するため,無水尿酸・尿酸2水化物・尿中尿酸結晶・分画分子量3万の膜で限外濾過した尿から得た尿中尿酸結晶の溶解度を測定し,さらにこれらの結晶の溶解度に及ぼす尿素の影響についても検討し,次の成績を得た.1)尿酸2水化物の溶解度は無水尿酸の溶解度に比べ1.6-1.8倍高い値を示した.またpH4,4℃ で作製した尿中尿酸結晶は尿酸2水化物であり,その溶解度は無水尿酸の溶解度に比べ2.1-2.9倍高い値を示した.従って尿中尿酸結晶が尿酸2水化物であることは,溶解度が高い理由の一つではあるがすべてではないと考えられた.2)限外濾過により尿中高分子物質を除いた尿から得た尿中尿酸結晶も尿酸2水化物であったが,37℃,7日間のインキュベートにより無水尿酸に変化した.一方,尿中尿酸結晶は7日間のインキュベート後も尿酸2水化物のままであった.従って尿中尿酸結晶に有機性基質として含まれている尿中高分子物質は不安定な尿酸2水化物を安定化していると考えられた.3)尿素は尿酸の溶解度をほんのわずかしか増加させなかったが,尿中尿酸結晶に含まれている尿色素などの尿中低分子物質が尿酸の溶解度に影響している可能性があると考えられた.
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© 一般社団法人 日本痛風・核酸代謝学会
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