1959 年 32 巻 4 号 p. 268-272
第1報に引続き, テトラリンをゴム模型化合物として, 硫黄と反応させた時, エチルザントゲン酸, メルカプトベンゾチアゾールおよびジメチルジチオカーバミン酸等のチオール型加硫促進剤の亜鉛塩とそれぞれの対応するジサルファイド型促進剤の加硫促進効果および分解量を, 硫化亜鉛の生成量によって比較した.その結果, 一般にチオール亜鉛塩の方が相当するジサルファイド型促進剤より活性なこと, ザントゲン酸系促進剤は加硫中, 自身の分解によってかなりの硫化亜鉛を生じ, 加硫の最適温度が存在するが, その他の促進剤の分解は無視し得る程度であることが判明した.