日本ゴム協会誌
Print ISSN : 0029-022X
混合系加硫促進剤について (1)
ジャーナル 認証あり

1965 年 38 巻 1 号 p. 62-63

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抄録
加硫促進剤を2種あるいはそれ以上併用することにより得られる併用効果についてはすでによく知られているところであります.現在この併用効果をねらった混合系加硫促進剤がその使用日的に応じ数多く市販されており弊社におきましてもノクセラーMix No.1・ノクセラーMix No.2・ノクセラーMix No.3を始めノクセラーU・ノクセラーF・ノクセラー21など一連の混合系加硫促進剤を発売いたしております。なかでもノクセラーMix No.1・ノクセラーMix No.2・ノクセラーMix No.3はいずれも酸性促進剤であるノクセラーMまたはノクセラーDMに対し塩基性促進剤であるノクセラーHを組み合わせたものなので, かなり強い加硫促進力を示し, しかもこれら混合系加硫促進剤の組成であるノクセラーMまたはノクセラーDM単独使用の場合よりはるかに優れた平坦加硫性を有しております。
このほど, これら3種の混合系加硫促進剤をとりあげその使用上の特徴を再検討する意味で一連の実験を計画しました.そこでここで得られた実験結果を順次報告し皆様の御参考に供したいと思います.
なお, 今回はこの3種の混合系加硫促進剤のほかにこれらの共通組成促進剤であるノクセラーHのかわりにノクセラーDを組み合わせた試料3種についても同じような実験を行ない, 計6試料についての実験結果を比較することにより初期の目的である各混合系加硫促進剤の使用上の特徴もより一層明瞭になるものと思います。
© 一般社団法人 日本ゴム協会
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