日本ゴム協会誌
Print ISSN : 0029-022X
ポリエチレン-ブタジエングラフトコポリマーとシス-1,4ポリブタジエンとのブレンドゴムの有機過酸化物およびチウラムによる架橋
グラフトコポリマーに関する研究 (第4報)
旧橋 章
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1966 年 39 巻 7 号 p. 503-510

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抄録
γ線により低密度PEにブタジエンをグラフトしたグラフトコポリマー(GP)と, シスー1,4ポリブタジエン(BR)とのブレンド物(BG)を, ジクミルペルオキシド(DCP), テトラメチルチウラムジスルフィド(TT), およびDCP-TT混合系などの架橋剤を用いて架橋し, その架橋物の特性を, 同じ組成比のPEとBRとのブレンド物(BP)のそれらと比較し, 共架橋と各特性の関連について検討した.
0.3~0.5phrのDCPによる架橋ではPE-BR間の共架橋はほとんど起らないが, GPとBR間の共架橋は効率よく起っている.多量のDCPを用いればPE-BR間の共架橋もある程度可能であるが, その反面架橋物のゴム特性を悪くする.TT架橋でもGP-BR間の共架橋が起っているが, TT架橋特有の大きな伸び引張強さは, PE量が10%を越えると減少の傾向を示す.各配合ともBG架橋物はBP架橋物よりPE量に対するモジュラスおよびかたさの増加率が大きく, 引張強さ, 引裂強さ, 耐摩耗性もBPより良い.これらのことはGP-BR間とPE-BR間とで共架橋のしやすさに相違があることに関連するものと考えられる.
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© 一般社団法人 日本ゴム協会
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