日本ゴム協会誌
Print ISSN : 0029-022X
新型吸収管による定電流電解方式オゾン濃度測定法の検討
加硫ゴムのオゾン劣化 (第3報)
高野 良孝久留宮 弘幸谷本 嘉雄谷口 皓一木場 秀文
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1967 年 40 巻 8 号 p. 628-632

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抄録

さきに筆者らは加硫ゴムのオゾン劣化促進試験におけるオゾン濃度測定の重要性を考え, 諸法につき検討した結果, ASTMに最近採用されたVeithのカウンターカレント法が最も吸収効果が良好であったが, 定電流電解方式とくに2管式は不良であった.しかしASTMの諸法が吸収空気量大きく, 分析時間が大で操作が難かしいのに比べ, 定電流電解法は幾多のすぐれた点があり, 当方法を改良することは重要な意義をもつ.筆者らは先に推定した不良原因をもとにして, オゾン吸収法として, カウンターカレント充てん塔方式による新型吸収管を用い, また濃度測定には改良定電流電解方式を用い, 両者を兼用した新方法につき細部実験検討した結果, 満足すべき方法を得ることができた.新方法は操作簡便, 吸収効率良好, 採取空気量小量という諸条件を満足した.

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