日本ゴム協会誌
Print ISSN : 0029-022X
NBR, CR加硫物の応力-ひずみ挙動
岡本 弘稲垣 慎二古川 淳二
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1976 年 49 巻 9 号 p. 699-704

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抄録

極性ゴムとしてNBR及びCRを選び, それぞれの過酸化物並びに硫黄加硫物について・ヒステリシス曲線に対する
f=vkTm/2ln1+α/αm/1-α/αm-1/α2) +b式の適用性を検討した.これらの極性加硫ゴムに対する本式の適用性は, 前報までの非極性ゴムの場合よりむしろ良好で, 大変形領域に至るまで, 過酸化物及び硫黄加硫物とも応力fとひずみ関数F (α) のプロットは直線性を示した.NBRの加硫物においては, 求まるフロント定数vkTの値はEPDMやPBR加硫物のときと同様に高い値を示した.ヒステリシスループのもどりの曲線に対して得られるbの値は, NBR及びCRともゼロになる場合が多く, また, NBR加硫物においては, 行きの曲線に対して得られるbの値は極めて大きいことが特徴的である.

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