非充てん系ゴムの可塑度の測定法を改善するために針入度試験法を採用した. ロケット状の針が一定速度でゴム状試料に貫入されるとき針が受ける力は針の貫入深さに比例して増加する. この力を一定貫入深さまで積分して得られる仕事量を本方法における可塑度の指度としてこれをPW値とした. PWは針の貫入速度の対数に対して直線的に依存し, かつその比例定数は試料の弾性率および分子構造に依存するようである. PWはムーニー指度に良く対応し, その測定精度はすべての可塑度範囲において良好でかつデータの再現性も非常に良い. 更に可塑度測定と同時に試料中の各個所における可塑度の不均一度も測定される. またPW法は測定の迅速さと原理の簡便さから工程中の on-line 測定に最適である.