日本草地学会誌
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青刈りトウモロコシの生産力と根の生育 : 第2報栽植密度と培土の高さの影響について
佐藤 徳雄酒井 博藤原 勝見
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1970 年 16 巻 2 号 p. 94-97

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抄録
青刈りトウモロコシの生産力と根の生育は栽培条件によってかなり異なるものと考えられるので,栽植密度と培土の高さの影響について試験を行ない次の結果を得た。(1)茎葉重は粗植区よりも密植区の方が多かったが,根重には顕著な差が認められなかった。(2)培土の高さの影響については,茎葉重は高培土区ほど多かったが,根重は逆に無培土区が多く,培土10cmと15cmの処理間の差は僅少であった。無培土区の根重の増加分は支柱気根とそれから発生した2,3次根による。(3)密植区の生産量が高いのは群落全体としての受光能率が高いためであり,無培土区の生産量が低いのは光合成によって生産された乾物の地下部への配分比が高いためであると考えられる。(4)一般成分は生育の進むにしたがって地上部ではNFEが,地下部では粗灰分が高まり,粗蛋白質などは低下した。また無培土区は培土区よりも窒素含量が低下して全糖などの炭水化物の蓄積が早まる傾向が認められた。
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© 1970 著者
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