日本草地学会誌
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牧草中のエストロジェン様物質に関する研究 : 第2報 ラジノクローバおよびアルファルファの生育段階によるエストロジエン活性の変動
萬田 富治佐藤 庚松本 達郎
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1971 年 17 巻 1 号 p. 1-6

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抄録
去勢未成熟マウスの子宮重量反応によってアルファルファおよびラジノクローバの生育段階によるエストロジェン活性の変動の模様を検討し,アルファルファの3品種については品種間差の有無を調べた。その結果の大要は次のとおりである。1.アルファルファのエストロジェン活性はbud stageは低くmature stageに近づくに従って著しく高くなる傾向が認められた。2.ラジノクローバのエストロジェン活性はアルファルファに比べて低く,生育段階との関係は認められなかった。3.エストロジェン活性を測定したアルファルファの3品種のうちではGrimmが最も活性が高く,Du Puitsがこれにっぎ,Ramblerにはほとんど活性が認められなかった。稿を終るにあたり,圃場試験の実施に協力して下さった本学部大友健二技官に厚く感謝する。
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© 1971 著者
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