日本草地学会誌
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二,三の寒地型牧草における分げつの出現初期の生長
浅野 広中条 博良
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1975 年 21 巻 4 号 p. 252-258

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抄録
分げつの出現初期における生長の草種による違いを,種々の温度(12℃,20℃,28℃)および日長(短日および長日)条件下で生育したトールフェスク,オーチャードグラスおよびイタリアンライグラスの一次分げつについて検討した。(1)一次分げつの出現初期における葉数および葉数増加率は,ほぼどの温度および日長条件下でもオーチャードグラスがもっとも大であり,イタリアンライグラスがこれに次ぎ,トールフェスクがもっとも劣った。(2)一次分げつの出現初期における地上部の生体重は,両日長区ともに,12℃,20℃ではイタリアンライグラスが,28℃ではオーチャードグラスがそれぞれもっとも大きく,トールフェスクはほぼどの温度でも劣った。二次分げつ数は,両日長区ともにどの温度でもイタリアンライグラスがもっとも多く,トールフェスクおよびオーチャードグラスではわずかであった。以上のように,生体重および二次分げつ数にみられる一次分げつの出現初期における地上部の生長は,イタリアンライグラスがもっとも旺盛であり,オーチャードグラスがこれに次ぎ,トールフェスクがもっとも緩慢であった。(3)根数,根長および根重にみられる根の生長は,イタリアンライグラスがもっとも旺盛であり,オーチャードグラスがほぼこれに次ぎ,トールフェスクがもっとも緩慢であった。以上の結果は,分げつの態勢が外部形態的に整う時期はイタリアンライグラスがもっとも早く,オーチャードグラスがこれに次ぎ,トールフェスクがもっとも遅いことを示しており,分げつが主稈から独立する時期に草種間差異のあることを示唆している。
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© 1975 著者
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