日本草地学会誌
Online ISSN : 2188-6555
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21 巻, 4 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1975 年21 巻4 号 p. Cover13-
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 表紙
    1975 年21 巻4 号 p. Cover14-
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 〓見 明俊, 筒井 佐喜雄
    原稿種別: 本文
    1975 年21 巻4 号 p. 227-233
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    チモシー(Phleum pratense L.)の斑点病抵抗性の検定に用いる病原菌(Heterosporium phlei GREGORY)の均一な分生胞子を大量かつ迅速に得るため次の実験および観察を行なった。1.予め常法で得た分生胞子を滅菌水にけんだくし,その一定量をコマゴメピペットを用いてV8 juice寒天培地に注入・移植した。分生胞子の形成は移植後36時間にはじまり,48-60時間に急増し,4日にはほぼ最高値に近づいた。分生胞子は1隔膜が圧倒的に多く,つねにほぼ50%を占めた。無隔膜胞子は当初多く5日まで減少し以後はほぼ一定の出現率を示した。これに対し,2および3隔膜胞子は当初少なく次第に増加して5日以後は一定した。したがって,移植後5日以後には形態的に均一な分生胞子を得ることができる。本菌の分生胞子には5隔膜まで認められた。2.本菌分生胞子の形成培地にはV8 juice寒天培地を用いると標準処方(20%)が実用的に良く,胞子形成の最適温度は18℃附近にあった。3.分生胞子の形成を経時的に観察した(図版3)。また,本菌の分生胞子は分生子梗上に鎖生したまま容易に発芽した。4.分生胞子は隔膜数が多いほど大型で,多数の発芽管を伸長させた。しかし,1細胞あたりの発芽管数は隔膜数の増加にしたがってむしろ減少した。5.移植後胞子形成が始まるまでにおよそ36時間を要する。また,分生子梗が形成されたのち,その先端に1個の分生胞子が形成されるのには約2時間,さらに,次の胞子が鎖生されるのにはおよそ3時間を要した。
  • 猿丸 勝晴, 田村 益美, 星野 貞夫
    原稿種別: 本文
    1975 年21 巻4 号 p. 234-237
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    放牧牛の採食草量をクロモーゲン法,クロモーゲン・酸化クロム法,グラスメーター法を用いて推定した。スタンチョンでのけい留試験からクロモーゲン法,クロモーゲン・酸化クロム法による採食草量の推定値は実測値とよく一致した。放牧時に測定したクロモーゲン法,クロモーゲン・酸化クロム法による推定値はよく一致した。クロモーゲン・酸化クロム法とグラスメーター法による採食草量の推定値はクロモーゲン法とクロモーゲン・酸化クロム法による場合ほどではないが比較的よく一致し,両法による推定値の相関はr=0.61(P<0.05)であった。以上の結果からグラスメーターが放牧牛の採食草量の推定に利用できることが明らかになった。
  • 雑賀 優, 川端 習太郎
    原稿種別: 本文
    1975 年21 巻4 号 p. 238-244
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    オーチャードグラス品種の成分分析を年間7回の各放牧期で行い,品種間の変異を調べると共に,それらの成分と嗜好性の関係をみた。可溶性炭水化物含有率ではHera,Pennlateが高く,S143,S345が低い値を示した。粗蛋白質含有率ではChinookは生育シーズンが進むにしたがって高くなり,逆にS143,S345は低くなる傾向がみられた。粗繊維含有率ではPennlateが大部分の放牧期で低く,S345は高い値を示した。Chinookは生育シーズンが進むにしたがって低くなり,S143は逆に高くなる傾向がみられた。消化率は前述の3成分と比較して品種間変異の小さい形質であったが,7回の放牧期の平均値で最高のHeraと最低のS143との間には4.4%の差が認められた。採食率とこれらの成分含有率との相関は,第5回放牧期(8月中旬)または第6回(9月中旬)以後が高く,可溶性炭水化物および消化率との間には正の相関,粗繊維との間には負の相関がみられたが,粗蛋白質との間には一定の傾向はみられなかった。2成分の組合せでは,可溶性炭水化物と粗繊維の組合せで採食率との間に最も高い相関が得られた。
  • 鈴木 信治, 稲波 進, 桜井 康雄
    原稿種別: 本文
    1975 年21 巻4 号 p. 245-251
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    アルファルファの品種群別について,各群の生態的特性を検討するため,5群56品種を供試し,自然環境下で3か年21回の刈取りごとに調査し,その草丈伸長速度と日長,温度の相関の強さを比較した。1.草丈の1日当り伸長量と日長との相関は0.820と極めて高く,温度とは0.590であった。アルファルファは,本来,日長要因の影響を強く受ける草種であり,温度は2次的要因と認められた。2.品種群と日長の関係は,I群の相関が0.714で最も低く,以下順次高まり,IV,V群では0.845前後で,ほぼI群<V群の傾向であった。低緯度原産のI群品種は日長に鈍感で,高緯度原産のIV,V群では極めて敏感に反応していた。3.当地のフォトサーモグラフから各群の休眠期間と秋の刈取り利用限界期日を推定した。V群品種の休眠期間は約3ヵ月に及び,秋の利用限界は10月20日ごろまでである。I群の休眠は極めて短かく,秋も11月20日ごろまで刈取り利用が可能で,利用期間はV群より約1か月も長い。4.冬の休眠限界日長を草丈伸長と日長の1次回帰から求めると,I群は9.2時間,以下V群10.4時間までの計算値を得た。秋の休眠限界温度は,I群6.9℃,以下V群は13.6℃であった。以上の結果から,今後,アルファルファの品種の利用に当って,日長反応を考慮した選択の必要性があり,かつ,暖地のアルファルファ栽培には,I,II群のような暖地型品種の利用が効果的であると結論された。
  • 浅野 広, 中条 博良
    原稿種別: 本文
    1975 年21 巻4 号 p. 252-258
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    分げつの出現初期における生長の草種による違いを,種々の温度(12℃,20℃,28℃)および日長(短日および長日)条件下で生育したトールフェスク,オーチャードグラスおよびイタリアンライグラスの一次分げつについて検討した。(1)一次分げつの出現初期における葉数および葉数増加率は,ほぼどの温度および日長条件下でもオーチャードグラスがもっとも大であり,イタリアンライグラスがこれに次ぎ,トールフェスクがもっとも劣った。(2)一次分げつの出現初期における地上部の生体重は,両日長区ともに,12℃,20℃ではイタリアンライグラスが,28℃ではオーチャードグラスがそれぞれもっとも大きく,トールフェスクはほぼどの温度でも劣った。二次分げつ数は,両日長区ともにどの温度でもイタリアンライグラスがもっとも多く,トールフェスクおよびオーチャードグラスではわずかであった。以上のように,生体重および二次分げつ数にみられる一次分げつの出現初期における地上部の生長は,イタリアンライグラスがもっとも旺盛であり,オーチャードグラスがこれに次ぎ,トールフェスクがもっとも緩慢であった。(3)根数,根長および根重にみられる根の生長は,イタリアンライグラスがもっとも旺盛であり,オーチャードグラスがほぼこれに次ぎ,トールフェスクがもっとも緩慢であった。以上の結果は,分げつの態勢が外部形態的に整う時期はイタリアンライグラスがもっとも早く,オーチャードグラスがこれに次ぎ,トールフェスクがもっとも遅いことを示しており,分げつが主稈から独立する時期に草種間差異のあることを示唆している。
  • 浅野 広, 中条 博良
    原稿種別: 本文
    1975 年21 巻4 号 p. 259-264
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    主稈の節間伸長および節間伸長中の主桿切除が分げつの出現ならびに出穂に及ぼす影響をオーチャードグラス,トールフェスクおよびイタリアンライグラスについて検討した。(1)オーチャードグラスでは,節間伸長期に新分げつの出現は抑制されたが,主稈切除により分げつ数および出穂数は増加した。増加程度は早期に切除した場合ほど大きく,出穂期以後に切除した場合には小さかった。(2)3草種とも主稈の節間伸長期に新分げつの出現は抑制され,その程度はトールフェスクがもっとも大きく,オーチャードグラスがこれに次ぎ,イタリアンライグラスがもっとも小さかった。(3)節間伸長期における主稈切除により分げつ数および出穂数は,トールフェスクが著しく増加し,オーチャードグラスがこれに次ぎ,イタリアンライグラスでは増加しなかった。以上のように,主稈の節間伸長期における新分げつ出現の抑制程度の大きい草種では主稈切除によってその後の新分げつ出現数および出穂数が増加し,逆に上記抑制程度の小さい草種では増加しなかった。上記の結果は,頂芽優勢および分げつ間での養分移行程度に草種間差異のあることを示唆しているものと考えられる。
  • 菊地 正武, 柴田 章夫
    原稿種別: 本文
    1975 年21 巻4 号 p. 265-270
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    オーチャードグラス主体の草地にホルスタイン種去勢牛を放牧した場合において,実際に採食される牧草の化学組成の測定,および,採食草の化学組成と採食量の関係を求める目的で本実験を実施した。放牧牛の乾物採食量は刈取法によって測定した。採食草の化学組成はプロテクトケージ内の全草と放牧後の残食草の化学組成の差から求めた。採食草は生草に比して,粗蛋白質量と粗脂肪量が高く(P<0.01,P<0.05),NFE量は低かった(P<0.01)。採食草と全草の全ての組成量間に有意な正の相関が認められた(P<0.01)。これらの結果は去勢牛によって採食される草採食草と全の化学組成は草地の草のその組成と異なるが,草地の草の化学組成に影響されることを示した。放牧去勢牛の乾物採食量は採食草の粗蛋白質量(r=-0.699),粗脂肪量(r=-0.690),粗灰分量(r=-0.517),CP/NFE比(r=-0.746)と有意な負の相関があり,採食草のNFE量と有意な正の相関(r=+0.629)があった。さらに,放牧牛の第一胃アンモニア濃度は乾物採食量(r=-0.581)および採食草のNFE量(r=-0.674)と有意な負の相関があり,採食草の粗蛋白質量(r=+0.659)およびCP/NFE比(r=+0.706)と有意な正の相関があった。これらの結果は,オーチャードグラス主体の草地に放牧した去勢牛の採食量は牧草の化学組成,特に粗蛋白質とNFE量に影響されることを示し,その第一胃アンモニア濃度は牧草のこの2成分量に影響を受けると共に採食量に影響を与える可能性のあることを示した。
  • 佐藤 徳雄, 酒井 博, 佐藤 庚
    原稿種別: 本文
    1975 年21 巻4 号 p. 271-279
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    施肥量および刈取回数をかえた場合,ススキ草地の乾物収量および粗蛋白質収量にいかなる影響をあたえるかについては,既に「半自然ススキ草地とオーチャードグラスーラジノクローバ混播草地の生産性の比較」という題で報告を行なった。以下の報告はススキ草地の収量を構成する草種について,施肥および刈取によって特徴的な動きを示したものに関する検討の概要である。1.草種数および1枠当り平均出現種数は1回刈区では次第に減少し,2回刈区・3回刈区では増加した。2.一般に,全乾物収量は刈取回数の多くなるにしたがって減少している。しかし,各刈取区とも多肥区ほど乾物収量は増加している。刈取によって乾物収量の減少した草種はススキ・ヤマハギ・オカトラノオなどであり逆に増加したものはワラビ・トダシバ・シバスゲ・ヒカゲスゲ・ヒメノガリヤスなどである。また,刈取によってススキおよびヤマハギの本数は減少したのに対し,ワラビの本数は増加したが,特に,2回刈区での増加が著しい。3.裸地率は多回刈区ほど少ないが,これは下繁草がな増加したことに原因している。4.嗜好性の低い草種の全乾物収量(主なものはワラビ)は2回刈区が最も多く,ついで3回刈区・1回刈区の順であった。5.1回刈区は乾物収量は多いが,飼料価値が低く,2回刈区は不食草が増加するので,飼料価値や嗜好性などを考慮した場合,3回刈区が有利であると思われた。
  • 大久保 忠旦, 高橋 繁男, 秋山 侃
    原稿種別: 本文
    1975 年21 巻4 号 p. 280-290
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    牧草群落の最大乾物生産速度(_maxCGR)の季節や密度による変動は,最適葉面積指数とは無関係にクロロフィル指数(土地面積当りクロロフィル総量,CI)に依存していることを,前報で示した。本報では,内部要因としてのクロロフィル含量(葉面積当り,Ch_A)の影響をみるため,Ch_Aの異なる栄養系4種を材料として(Ch_Aの高い順にクローンG2>G1>Y2>Y1と名づけた),生長解析法により_maxCGR,NARと,Ch_A,CI,LAIその他の生長構成要素(第2報,純同化率NAR=(a-r)-r_n・SLW-R・(C/F)・SLW)との相互関係を調べた。3水準の栽植密度(高:H区,中:M区,低:L区)で各クローンごとに分げつを秋に移植し,多肥で栽培して単一クローンの群落をつくった。翌春,4月中旬〜5月中旬までの4週間,最適LAIの時期を中心に3回にわたって地上部,地下部の全乾物重,葉面積,クロロフィル含量を測定,また層別刈取調査も行なった。1.最適LAIは6〜11の範囲でクローン,栽植密度により大幅に変動した。Ch_Aは,G2で6.6〜6.9mg,ほY1で2.5〜2.8mg(a+b)/dm^2でクローンにより著しい差があった。Ch_Aの高い群落ほど最適LAIの幅が広い傾向がある(表2,図1)。2.約3週間の平均でみた_maxCGRは,最高のG2で27〜35g,最低のY1で9〜18g/m^2/日のように,クローンの間で大きな差があった。この_maxCGRの高低は,最適LAIの大小とは関連がなく,CIの大小に依存していた(表2,図1)。CIはG2のH区で8.4g,Y1のL区で2.4g/m^2にわたった。_maxCGRのCIに対する依存性は,_maxCGRのCh_Aに対する比例的関係に起因している(図2)。それはさらに,Ch_Aの高いクローンの群落ほど高いNARを示したためである。3._maxCGRに対して相関を示した構成要素は,CI,Ch_A,SLW,C/Fであったが,NARに対してはCh_A,C/Fのみであった。Ch_Aの相関係数が最も高かった(表4)。4.単位クロロフィル量当り純同化率(E^c)は,H区,M区では3〜5g,L区では6〜7g/g/日で,栽植密度により異なったが,クローンの間では,Ch_Aの差に比べむしろ差が小さく安定した値を示した(表3)。5.層別にみたとき,Ch_Aの高いクローンでは群落の下層の葉身でも,Ch_Aの低いクローンに比べて相対的に高いCh_Aを維持している傾向がみられた(表5)。6._maxCGRにおけるクローン間の差には,強光下と弱光下の光合成活性とともに,群落の下層でもCh_Aを高く維持できるような機能の違いも関与していたと考えられる。本研究は,文部省特定研究「生物圏の動態一植物生産過程の生理生態学的研究」(JIBP/PPレベルIII,門司班)の一環としてなされ,研究費の一部援助を受けた。
  • 阿部 亮, 名久井 忠, 櫛引 英男, 石栗 敏機, 岩崎 薫, 早川 政市, 仲野 博之
    原稿種別: 本文
    1975 年21 巻4 号 p. 291-299
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    ヘイゲンワセ,交8号,ジャイアンツの3品種のとうもろこしを9月6日以降,ほぼ10日間隔に経時的に採取し,飼料価値および収量の調査をするとともに,それらの品種を含む15点のとうもろこしサイレージについて飼料値価の調査を行なった。その結果,乾物率,子実含量および収量について品種間に大きな差異が見出された。また,いずれの品種も収量は9月24日以降ほぼ一定となったが,その後も乾物に占める子実割合は増加した。また,とうもろこしサイレージの飼料値価について見ると,可消化粗蛋白質,可消化粗脂肪の含量は品種間で大差なく,TDN含量の大小に関しても大きな位置を占めず,可消化全炭水化物の含量がTDN含量の大小に大きく響いた。可消化全炭水化物の中味について見ると,デンプン,単少糖類などの可消化非構造性炭水化物と可消化構造性炭水化物の割合で,試料間に大きな差異が見られた。熟期が進むにつれて構造性炭水化物の消化率は減少の傾向を示し,その可消化量も減少するが,逆にデンプン含量が増加するため,可消化非溝造性炭水化物と可消化構造性炭水化物含量との間には高い負の相関(r=-0.91)が認められた。また,粗蛋白質,粗脂肪,構造性炭水化物の含量と可消化量との間には,いずれもr=0.95以上の有意(P<0.01)の相関関係が得られた。
  • 名久井 忠, 櫛引 英男, 阿部 亮, 岩崎 薫, 早川 政市, 仲野 博之
    原稿種別: 本文
    1975 年21 巻4 号 p. 300-307
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    十勝地方で栽培されたとうもろこしの早生品種「ヘイゲンワセ」,「ホクユウ」と晩生種「交8号」,「ジャイアンツ」について,栽培ならびに動物試験による栄養価の査定を行ない,それぞれの特性を比較検討した。(1)子実重歩合は「ヘイゲンワセ」が60.9%,「ホクユウ」が47.3%,「交8号」が31.6%,「ジャアンツ」が20.6%であり,早生品種が明らかに高かった。(2)乾物収量は晩生種が多いが,栽植密度の増収に対する影響をみると早生種が勝っていることから,栽培密度を高めることにより,晩生種の水準まで向上させ得るものと推察された。(3)サイレージの品質は良質であり,その評点は早生種が明らかに優れていた。(4)消化率は,早生種が晩生種よりも乾物が7〜10%程度高く,エネルギーにおいても同様の傾向が認められた。(5)TDNおよびDEについてみると,「ヘイゲシウセ」は69.4〜71.6%および3.12〜3.16kcal/g.DM,「ホクユウ」が67.0〜70.7%および3.14kcal/g.DM,「交8号」が61.1〜62.1%および2.90〜2.93kcol/g. DM,「ジャイアンツ」が60.7〜60.9%および2.69〜2.89kcal/g.DMであり,早生品種が優れていた。(6)10aあたりのTDN収量(密植区)は「ヘイゲンワセ」が655kg,「ホクユウ」が792kg,「交8号」が692kg,「ジャアンツ」が621kgであった。また,可消化粗デンプンは早生品種が239〜274kgであるが,晩生品種は106〜153kgと,前者が明らかに多かった。
  • 小関 純一, 高橋 達児
    原稿種別: 本文
    1975 年21 巻4 号 p. 308-316
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    寒地型牧草6草種を6年間にわたって,一応放牧条件を想定した刈取管理のもとで多・少肥の2段階の施肥処理を設けて栽培した。その結果について草生の変化を,主として夏がれ現象の点から解析し,つぎの知見が得られた。1)夏期前回再生期間中の平均気温上昇および梅雨期雨量の増大と夏がれ発生との間に密接な関係が認められた。2)多肥区の場合に各草種とも,上記の関係はとくに明らかであり,これら二つの要因の影響の度合は,オーチャードグラス>ペレニアルライグラス>レッドトップ>トールフエスク>ケンタッキーブルーグラスの順に小さくなった。少肥区では,夏がれに弱いペレニァルライグラスとオーチャードグラスのみ同様な関係はみられたが,その影響度合は多肥区に比して,著しく小さかった。3)これら気温と雨量の各要因別の影響度合はそれぞれ草種により異なる。たとえば,ペレニァルライグラスは両者とも大きく影響するが,レッドトップは気温により大きい影響をうけ,雨量の多少はあまり関係しない。4)以上のように,従来から夏がれ発生の原因として挙げられていた気温,干ばつ,病虫害などに,本邦においてはモンスーン地帯の特徴である梅雨の影響を加える必要が認められた。
  • 宮沢 香春, 木原 義正
    原稿種別: 本文
    1975 年21 巻4 号 p. 317-326
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    1.この報告は,(1)個別酪農経営の預託率に影響を及ぼす生産要素要因を解析し,(2)公共用草地への預託の経済的効果を,預託育成と自家育成について育成費用視点から比較分析し,合せて育成部門を分離した場合の酪農経営の農業所得拡大効果の有無を検討し,そして,(3)個別酪農経営の収益性を最大にするような預託育成方式について検討したものを纏めたものである。また,ここで用いた調査資料は,北海道十勝支庁管内上士幌町における昭和44年から48年の5ヵ年間の実績によるものである。2.個別酪農経営の預託率に最も強く影響を及ぼす要因は,酪農家における成牛換算1頭当り牧草地面積であり,1頭当り牧草面積が減少するに伴い預託率が高まることが認められた。しかし,他の要因については統計的に有意な結果は得られなかった。3.自家育成の育成費(7〜28ヵ月齢)は,育成牛の飼養頭数規模の増加に伴い漸減する傾向にある。そして調査結果では,育成牛飼養頭数が15頭の階層までの育成費は,牧場に預託した場合の育成費を上回っており,育成費視点からは預託育成した方が有利となる。また,育成費を季節的視点からみると,育成牛の育成方法は,夏期には育成牧場に預託育成し,冬期には自家育成に切替えるという対応が合理的であるといえる。4.育成部門を分離した場合の酪農経営の所得拡大効果は,どのような経営の場合でも認められその程度はそれぞれの経営条件によって経営間に差異がある。5.酪農経営の収益性を高めるためには,公共用草地を全面的に利用して育成牛をここへ預託し,搾乳専門経営となるのが最も好しい。すなわち,分娩した育成牛は,預託対象月齢牛を全頭数とも周年預託とする。そして,所有する草地面積の制限(この試算では40ha)まで搾乳牛頭数を増加させる。必要頭数の後継牛のみ経営内に保留し,他は個体売却をするという場合である。
  • 吉田 重方
    原稿種別: 本文
    1975 年21 巻4 号 p. 327-330
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    セルローズカラムクロマトグラフィとペーパー・クロマトグラフィを用いてオガクズのエーテル可溶酸性物質よりフェノール性酸の分離を試み,さらに分離したフェノール性酸の生長阻害活性を調査した。得られた結果の概要は下記のとおりである。1.セルローズ・カラムクロマトグラフィによりオガクズのエーテル可溶酸性物質から5種の還元性物質が分離でき,それらはいずれもフェノール性酸であることがジアゾ・スルファニル酸およびジアゾ化しだρ-ニトロアニリンとの反応より明らかになった。2.分離した5種のフェノール性酸(P-I,PII,P-III,P-IV,P-V)の生長阻害活性はP-I>P-II>d-III,P-Vの順であり,P-III,P-IVおよびP-Vはほとんど阻害活性を示さなかった。これに対して,P-IおよびP-IIの阻害活性は同一濃度(1000ppm)のクマール酸と同程度か,もしくはそれ以上に強かった。
  • 原稿種別: 付録等
    1975 年21 巻4 号 p. 331-332
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 文献目録等
    1975 年21 巻4 号 p. 333-
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 文献目録等
    1975 年21 巻4 号 p. 333-
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1975 年21 巻4 号 p. 334-
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1975 年21 巻4 号 p. 334-
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 目次
    1975 年21 巻4 号 p. i-ii
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 目次
    1975 年21 巻4 号 p. iii-v
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1975 年21 巻4 号 p. App13-
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 表紙
    1975 年21 巻4 号 p. Cover15-
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 表紙
    1975 年21 巻4 号 p. Cover16-
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
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