日本草地学会誌
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低湿重粘土水田の転換畑におけるトウモロコシ収量の年次変化
青田 精一星野 正生
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1978 年 24 巻 2 号 p. 118-122

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抄録
低湿重粘土水田に排水設備を施工し畑転換した圃場にトウモロコシを栽培して転換畑の経過に伴うトウモロコシの生育,収量の年次別推移について5年間調査した。1.転換初年度では少し晴天が続くとトウモロコシは「しおれ症状」がみられ,生育は遅延し,草丈は低く,乾物収量も少ない。特に無N区では生育量少なく,低収であつた。2.転換畑の経過に伴って「しおれ」の程度も少なくなり,生育量は年次ごとに増大し,乾物収量も増加して5年間も増収し続けた。3.転換畑初年度における減収や,その後の経過にともなう乾物収量の増大は,転換圃場の畑地化の進行過程と密接に関連していることがみられ,畑地化の進行は年次ごとに徐々に進むものであることが認められた。
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© 1978 著者
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