日本草地学会誌
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細胞膜物質の定量における中性デタージエント法と酵素分析法との比較
阿部 亮堀井 聡
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1979 年 25 巻 1 号 p. 70-75

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抄録
細胞膜物質(CW)の定量法における中性デタージエント法(ND法)とプロナーゼを用いる酵素法(プロナーゼ法)の比較を行なった。更に,デンプンを含有する試料の場合,CW定量の前処理として,デンプンを除去する事が必須の条件となるが,その前処理法の検討をアミラーゼを用いて行なった。その結果,Bacilus α-Subtilisをオリジンとするα-アミラーゼは低濃度で,CWに対する影響なしに,試料中のデンプンを水解除去する事を確認した。プロナーゼ法はND法にくらべて,試料中の蛋白質をより多く分解除去し,乾物中のCW含量における両法の相違は,残存蛋白質の含量に強く影響されている事が予想された。
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© 1979 著者
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