日本草地学会誌
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Lolium属のアイソザイム変異に関する研究 : 第2報 グルコースリン酸イソメラーゼ・アイソザイム変異からみた4倍体ライグラスの種内および種間関係
江本 泰二
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1986 年 32 巻 2 号 p. 134-142

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抄録
前報ではLolium属2倍体品種の類縁関係をアイソザイムの変異から解明したが,本報ではLolium属の4倍体品種のアイソザイム変異について水平でんぷんゲル電気泳動法によって分析した。L. perenne 2品種,L. multiflorum 8品種(イタリアンライグラス6品種およびウェスターウォールズライグラス2品種)の10品種について調査した結果,7本のバンドと26のザイモグラムを確認した。4倍体品種は2倍体品種と表現型では多少異なるが,対立遺伝子出現頻度からみると,種によってほぼ2倍体品種の出現頻度と同様な結果となった。すなわち,Pgi-2の遺伝子出現頻度には種特異性があることがわかった。なお,4倍体品種の表現型が2倍体品種と異なるのは,4倍体品種の用量効果によるものと思われる。つぎに,種間および亜種間の遺伝的距離を求めたところ,L. perenneとL. multiflorumの距離は,4倍体品種が2倍体品種よりも多少近い結果となったが,ほぼ同様な距離となった。L. multiflorumのイタリアンライグラスと亜種のウェスターウォールズライグラスの遺伝的距離は近く,Pgi-2アイソザイムからみた場合も,ウェスターウォールズライグラスはイタリアンライグラスの1系統と推察される。なお,イタリァンライグラス品種のTedisはL. perenneと遺伝的距離が近かったが,これは育種の過程でPgi-2アイソザイムのペレニアルライグラスに近い表現型が母材として用いられたことが考えられる。
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© 1986 著者
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