日本草地学会誌
Online ISSN : 2188-6555
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32 巻, 2 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1986 年 32 巻 2 号 p. Cover5-
    発行日: 1986/07/31
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 表紙
    1986 年 32 巻 2 号 p. Cover6-
    発行日: 1986/07/31
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1986 年 32 巻 2 号 p. i-
    発行日: 1986/07/31
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 付録等
    1986 年 32 巻 2 号 p. ii-iii
    発行日: 1986/07/31
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 付録等
    1986 年 32 巻 2 号 p. iv-v
    発行日: 1986/07/31
    公開日: 2017/07/07
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  • キム サントクA., 吉田 重方, 佳山 良正
    原稿種別: 本文
    1986 年 32 巻 2 号 p. 95-101
    発行日: 1986/07/31
    公開日: 2017/07/07
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    植物体内において主としてイオン状態で存在するカリウムは他の元素に比べて植物体より溶出し易いものと考えられる。一方,草地に生育する牧草は他の畑作物と異なり,生育期間が長い。したがって,草地では土壌から吸収されたカリウムが植物体茎葉より溶出し,再び同一個体に吸収利用される場合が想定される。言いかえれば,草地内における土壌-植物間での閉鎖的循環系の存在を示唆する。本研究では,上記の循環系の確認に先立ち,牧草生体から,どの程度カリウムが溶出しているかをモデル的に調査した。その結果,下記のことが明らかとなった。1.牧草葉上に附着する露には雨滴中のものに比べて著しく高い濃度(4-77ppm)のカリウムが含まれ,葉面からのカリウム溶出が示唆された。2.水浸漬法によって牧草成熟葉からは全カリウム含量の2.5-10.4%に相当する32-81mgK/100g茎葉のカリウムが溶出することを認めた。また,牧草各部位からのカリウム溶出は枯死葉,老化葉,成熟葉,茎および穂または花の順に高く,とくに枯死葉と老化葉における溶出量が顕著であった。3.サイフォンによって水を循環させる方法を用いて牧草葉からのカリウム溶出を調べたところ,その溶出量は上記の水浸漬法の1/20-1/4程度であり,また,イネ科とマメ科の牧草葉の間で溶出パターンに多少の差異があることが観察された。4.これらの結果から,草地生態系において上記の閉鎖的なカリウム循環径路の1段階である牧草生体からのカリウム溶出が存在することが明らかとなった。
  • 新発田 修治, 嶋田 徹
    原稿種別: 本文
    1986 年 32 巻 2 号 p. 102-108
    発行日: 1986/07/31
    公開日: 2017/07/07
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    世界各地から収集したオーチャードグラスの27品種について,秋季の炭水化物含有率,耐凍性,および雪腐大粒菌核病抵抗性を調査し,これら3形質相互の関連について検討した。初秋に播種した幼植物の越冬前における耐凍性は品種によって異なり,1月の平均気温が低い育成地の品種ほど耐凍性が大きかった(r=-0.707)。幼植物の炭水化物含有率は,いずれの品種も還元糖(RS)<非還元糖(NS)<全糖(TS)<フクトサン(FS)<水溶性炭水化物(WSC:TS+FS)の順に高かった。RSを除くこれら画分と耐凍性との間には有意な正の相関々係があり,とくにWSC含有率との間に最も高い相関係数(r=+0.673)が得られた。また,各画分と乾物率との間にも有意な正の相関々係があり,特にWSC含有率と乾物率との間に最も高い相関係数(r=+0.710)が得られ,乾物率からWSC含有率を推定しうることが示された。17品種の雪腐大粒菌核病の被害率を消雪期に調査する方法で雪腐大粒菌核病抵抗性を検定したところ,北欧産,北米産および北海道産の品種の抵抗性が高かった。耐凍性が高い品種ほど被害率が低かった(r=-0.617)。またNS,TS,FS,WSC(r=-0.657)含有率が高い品種ほど被害率が低かった。これらの結果から,土壌凍結地帯で,冬枯れ抵抗性品種を育成する際には,選抜の指標としてWSC含有率が一つの目安となり,その推定法として乾物率が有効であることが示唆された。
  • 山田 豊一, 片山 忠博, 牧野 祐悦, 佐藤 建次
    原稿種別: 本文
    1986 年 32 巻 2 号 p. 109-116
    発行日: 1986/07/31
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    ペレニアルライグラスとトールフェスキュを大型容器に単,混植し,それぞれ地上部および,あるいは地下部に透明アクリルパネルを挿入して全競争区,地上部競争区,地下部競争区,無競争区の4様式を設けた。自然草高,茎数,葉面積,地上部重などを年5回2年間にわたり調査した。草高以外の形質は,全競争区と地下部競争区においてライグラスでは混植により増大し,フェスキュでは逆に混植により減少した。これらの形質について競争値を求めたところ,ライグラスではほとんどがプラス,フェスキュではマイナスを示し,競争による量的偏りは著しくみえた。地上部競争区と無競争区の場合にはこのような関係は明らかでなかった。以上の結果から,従来の多くのパネル挿入による競争分離の研究結果と同じく,地上部競争の働きは微弱で,地下部競争が主動的であると結論してよいように思われた。
  • 奥田 敏統, 中根 周歩
    原稿種別: 本文
    1986 年 32 巻 2 号 p. 117-127
    発行日: 1986/07/31
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    シバ(Zoysia japonica)の摘葉(defoliation)による植物体の損傷後の再生長が,他種との競合関係や土壌条件の変化に伴ってどのように変るか,という点を明かにする目的で,広島県の北東部に位置する吾妻山(1260m)の短草本群落内で調査実験を行った。すなわち,1983年の6月22日に測定する分げつ枝(target tiller)の葉身の摘葉と,まわりの植物の刈り取りを組み合せた4処理を行い,5日おきに7月12日までtarget tillerの生長(葉身の長さ)の測定を続けた。またこれらの野外観察は斜面の上部,中部,下部において行い,同時に調査区の土壌条件や植生などの測定及び分析も行った。結果1).シバの再生長は競合関係を緩めた(回りの植生を刈りとった)処理では,そうでない処理よりも遥かに速く,また競合関係が緩められた状態では,target tillerに摘葉処理をした方が処理をしなかったtillerより再生長は良かった。2).この傾向は斜面上部では統計的に有意な結果が得られたが,斜面下部では4処理間での差は殆どなかった。3).実験開始後の新しい葉の出現率は競合関係を緩めた方が高くなり,加えてtarget tillerに摘葉処理をしたものでは古い葉の枯死率が低くなった。4).これらの結果は,植物体の生理的補償作用のレベルが,他種との競合関係や土壌条件の変化によって変りうる,ということを示している。5).シバはC_4植物であるたあ,滞水期間が長く有機物の腐植化が進んでいる斜面下部の土壌条件では,このような補償作用は有効に働かないのではないかということが推測される。
  • 野島 博, 高橋 直秀, 後藤 寛治
    原稿種別: 本文
    1986 年 32 巻 2 号 p. 128-133
    発行日: 1986/07/31
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    北海道におけるソルガム属の乾物生産特性を36品種を供試し,主に1番草について検討した。高乾物重グループでの乾物増加率CGR;(7月31日〜8月13日)は,高温多照で経過したため,8品種平均で50.2g/m^2・dayと高かった。主成分分析の結果から,高乾物重の品種は,第1に主茎重が重く,分げつ数が少なく,かつ早期に分げつ発生が停止し,その後,分げつ重は主茎重とともに増加するタイプであった。それと反対に,低乾物重のものは,分げつ数が増加しつづけるS. sudanenseの系統が多かった。
  • 江本 泰二
    原稿種別: 本文
    1986 年 32 巻 2 号 p. 134-142
    発行日: 1986/07/31
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    前報ではLolium属2倍体品種の類縁関係をアイソザイムの変異から解明したが,本報ではLolium属の4倍体品種のアイソザイム変異について水平でんぷんゲル電気泳動法によって分析した。L. perenne 2品種,L. multiflorum 8品種(イタリアンライグラス6品種およびウェスターウォールズライグラス2品種)の10品種について調査した結果,7本のバンドと26のザイモグラムを確認した。4倍体品種は2倍体品種と表現型では多少異なるが,対立遺伝子出現頻度からみると,種によってほぼ2倍体品種の出現頻度と同様な結果となった。すなわち,Pgi-2の遺伝子出現頻度には種特異性があることがわかった。なお,4倍体品種の表現型が2倍体品種と異なるのは,4倍体品種の用量効果によるものと思われる。つぎに,種間および亜種間の遺伝的距離を求めたところ,L. perenneとL. multiflorumの距離は,4倍体品種が2倍体品種よりも多少近い結果となったが,ほぼ同様な距離となった。L. multiflorumのイタリアンライグラスと亜種のウェスターウォールズライグラスの遺伝的距離は近く,Pgi-2アイソザイムからみた場合も,ウェスターウォールズライグラスはイタリアンライグラスの1系統と推察される。なお,イタリァンライグラス品種のTedisはL. perenneと遺伝的距離が近かったが,これは育種の過程でPgi-2アイソザイムのペレニアルライグラスに近い表現型が母材として用いられたことが考えられる。
  • 北村 征生
    原稿種別: 本文
    1986 年 32 巻 2 号 p. 143-148
    発行日: 1986/07/31
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    国頭マージ(赤黄色土)で生育させたサイラトロへのMoの施与効果を以下の点から比較した。1)ポットと圃場試験。2)Mo化合物の種類。3)土壌母材の種類。4)土壌採取地。結果:圃場におけるMo欠乏の有無や最適施与量はポット試験で推定することが可能であった。各種Mo化合物の施与効果は,モリブデン酸>モリブデン粉沫>モリブデン酸アンモニウム>モリブデン酸ナトリウムの順に大きかったが,最適施与量はいずれの化合物も30g Mo/10a前後と推定された。Moの施与効果を赤黄色土の母材別に見ると,砂岩/泥岩>花崗岩>結晶片岩>緑色凝灰岩>名蔵礫層の順位であり,砂質土における効果は名蔵礫層起源の赤黄色土と同水準であった。Moの施与効果は山腹土壌よりも山麓土壌で高かった。
  • 田野 仁, 柴田 章夫
    原稿種別: 本文
    1986 年 32 巻 2 号 p. 149-153
    発行日: 1986/07/31
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    ルーメン内微生物の作用により牧草から生成されるアンモニア量とその取り込み量を,^<15>Nアンモニア追跡法を用いて非定常条件のもとにin vitroで推定し,これを窒素含量の異なる牧草について比較した。またアンモニア取り込みに対する炭水化物の影響についても検討した。実験1では,アルファルファ乾草を給与しているヤギより採取したルーメン搾汁に4種類の凍結乾燥イタリアンライグラス(N含量20.9,25.2,31.2および36.5mg/g)および(^<15>NH_4)_2SO_4溶液を加えて2時間培養した。その間に培養液中のアンモニア濃度は草中N含量に応じて13.7mg N/dlから37.2mg N/dlの範囲で増加したが,^<15>Nアンモニアの追跡により求めたアンモニアの実生成量はそれぞれ24.1mg N/dlから44.1mg N/dlの範囲であった。これら両者の差が微生物によるアンモニアの取り込み量と考えられるが,これを計算すると,草中N含量の増加につれてアンモニアの取り込み量は10.5mg N/dlから6,9mg N/dlの範囲で減少することがわかった。実験2では高N草で低N草よりアンモニア取り込みが少ないのは,草中に存在する非構造性炭水化物の量が少ないからではないかと考え,低N草(20.9mg N/g)と高N草(36.5mg N/g)にキシラン,コーンスターチおよびセロビオースをそれぞれ添加してルーメン搾汁と共に2時間培養し,アンモニアの取り込みに及ぼす添加炭水化物の影響を検討した。その結果,アンモニア利用に対するコーンスターチの添加効果はほとんどみられなかったが,キシランあるいはセロビオースでは添加効果がみられ,その効果はいずれも高N草の方が低N草より大きかった。これは,高N草の有効炭水化物含量が比較的少ないために炭水化物の添加効果が大きく表われたことを示し,実験1の知見を確認することができた。
  • 石栗 敏機
    原稿種別: 本文
    1986 年 32 巻 2 号 p. 154-159
    発行日: 1986/07/31
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    めん羊による自由採食下での消化試験を行って調べたアルファルファ(57点)を用い,細胞壁物質(CW)と細胞内容物(CC)と栄養価や自由採食量との関係を検討した。CWの含量とその消化率および含量と可消化量との間には1番草と再生草で異なる関係のあることがわかった。不消化CW含量と可消化乾物含量(DDM)との間には1番草,再生草ともに-0.92以上の高い相関係数と近似した回帰式が得られた。CW排泄量と自由採食量との間にはr=0.27(p<0.05)と有意な相関はあったが,寄与率は7%と小さく,飽食時のCW排泄量はおよそ18g/kg^<0.75>であった。CCの含量(X:%)と可消化量(Y:%)との間にはY=-13.0+0.96X(r=0.97,p<0.01)の回帰式が得られた。CC排泄量と自由採食量の関係から,CCの真の消化率は96%,内因性および微生物態物質の排泄量は平均10.0g/kg^<0.75>で,乾物摂取量の12.6%に相当した。可消化CW 1gは3.73 kcal,可消化CC 1gは4.32 kcalで,これらの可消化エネルギーに対する相対重要度は,それぞれ,20と80%であった。アルファルファのDDMは不消化CW含量と可消化CC含量によって規制されるが,自由採食量と強い関係を示す化学成分,消化率はみられなかった。
  • 北村 征生
    原稿種別: 本文
    1986 年 32 巻 2 号 p. 160-163
    発行日: 1986/07/31
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    沖縄県の海岸沿いにある草地,中でも,裾礁サンゴが発達していない中小離島の北面草地では,冬期,北寄りの季節風により飛散する海水で,牧草の生育が阻害されることが多々認められる。このような潮害は,海岸より風下に向うにつれて軽減されるのが一般的ではあるが,立地条件によっては破害のおよぶ範囲が著しく広いため,草地の造成に先立って潮害のおよぶ範囲を推定しておき,耐塩性に勝れた草種を栽培することが重要と考えられる。このような見地から,著者らは与那国町(123.0°E,24.2°N)北牧場を一例として,冬期の季節風にともなう潮害のおよぶ範囲や牧草の生育に支障を来たす土壌塩分濃度を明らかにするとともに数種の暖地型イネ科牧草については耐塩性を推定したが,暖地型マメ科牧草の検討は行なっていない。本報では,南西諸島において現在すでに栽培されている暖地型マメ科草種,あるいは,将来その可能性が高いと思われる草種について耐塩性を比較し,上述の目的に資する知見を得たので報告する。
  • 沢井 晃, 我有 満, 植田 精一
    原稿種別: 本文
    1986 年 32 巻 2 号 p. 164-166
    発行日: 1986/07/31
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    Lack of long-term stand persistence has limited the use of red clover (Trifolium pratense L.) in grass-legume mixtures. The non-flowering plants of red clover that do not flower in the seedling year are known to persist longer than the flowering ones. The non-flowering plants develop dense rosettes in the fall of the seedling year, thus they bear a large number of nodes in the crown. Rooting at these nodes is likely to be a factor affecting persistence, because the most persistent plants of red clover consist of clonal plantlets propagated by root development from the crown. The objective of this experiment was to examine the association between the growth type and the habit of root development in the seedling year.
  • 袴田 共之
    原稿種別: 本文
    1986 年 32 巻 2 号 p. 167-172
    発行日: 1986/07/31
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    A stochastic model of dispersion of cattle excreta in pasture was reported in the previous paper. However, limited information is available on the effects of patchily aggregated return of cattle excreta in pasture on herbage yield. Two problems related to these effects are considered in this paper: (1) How do patchily aggregated excreta depress herbage yield in comparison with evenly scattered excreta? (2) How does the number of patches or lumps of excreta per unit area affect herbage yield? The data obtained may afford useful information for the planning of large scale experiments to evaluate the effect of cattle excreta on pasture fertility.
  • 津川 兵衛
    原稿種別: 本文
    1986 年 32 巻 2 号 p. 173-183
    発行日: 1986/07/31
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1986 年 32 巻 2 号 p. 185-
    発行日: 1986/07/31
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1986 年 32 巻 2 号 p. 186-
    発行日: 1986/07/31
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1986 年 32 巻 2 号 p. 187-
    発行日: 1986/07/31
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1986 年 32 巻 2 号 p. 187-
    発行日: 1986/07/31
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 表紙
    1986 年 32 巻 2 号 p. Cover7-
    発行日: 1986/07/31
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 表紙
    1986 年 32 巻 2 号 p. Cover8-
    発行日: 1986/07/31
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
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