宮崎県の水田転換畑における粗飼料生産作目の一つとして注目されている立枯れソルゴーについて,刈取り収穫期を12月中旬,1月中旬,3月上旬とする3処理区を設け,立枯れ貯蔵期間の長さが,立枯れ収量と翌春の再生に及ぼす影響とその機作を,刈株に着生する分げつ芽からの茎の再生過程に注目して検討した。立枯れ貯蔵期間が長いほど立枯れ収量が減少したが,翌春の再生株率と再生草収量はともに増加した。これは主に越冬前に伸長を開始した分げつ芽の生存率の増加によるものであった。立枯れ収量と再生草収量の合計は,貯蔵期間が長いほど増加し,立枯れソルゴーの利用により,ソルゴーを二年生作物として利用できる可能性が示唆された。