植生の異なる2カ所の人工草地において, それぞれの植物種の地上部現存量の空間分布を調査した。草地に50cm四方の方形枠100個を長さ50mの直線に沿って並べ, 各枠内の植物を地上3cmで刈り取った。サンプルを生体部と立枯部に分け, さらに生体部は種ごとに分け乾燥重量を測定した。空間的不均一性はガンマ分布のパラメータpにより算定した。主な結果は以下の通りである:(1)ほとんどの種はランダムよりも不均一な分布を示した ; (2)それぞれの種の空間的不均一性は優占度に対して負の相関を示した ; (3)生体部, 立枯部およびそれらの合計はランダムよりも不均一でない分布を示した。