2006 年 51 巻 4 号 p. 354-361
ケンタッキーブルーグラス・シロクローバ混播草地の省力的な放牧利用に対する適性を評価するため,ホルスタイン種去勢牛(放牧開始時の平均体重200kg,月齢6ヶ月)を短草利用で連続放牧し,家畜生産性を短期輪換放牧と比較した。北海道中央部における草丈10-20cm程度の連続放牧条件では,体重100kg当たり50kg程度の地上部乾物重を維持することにより,日増体量0.8-0.9kg/頭/日,ヘクタール当たり増体量800-900kg/ha,体重500kg換算の延べ放牧頭数500-600頭日/haという,短期輪換放牧に遜色ない家畜生産性を期待できた。