抄録
2001年に茨城大学理学部生態学研究室が開発・導入したべき乗則を利用した植生調査・解析方法では,出現率(p)と空間的不均一性指数(δ: ランダム分布からの乖離程度を示す指数)の種間比較を行う場合に,統計的検定が使えなかった。本報で導入したブロックによる反復をもつ二元配置(乱塊法)による調査・解析法によって,これらの植生パラメータがもつ平均値の統計的検定が可能になった。また,上記の不均一性指数に加えて,新たに,不均一性指数値の群集内平均からの乖離を表す指数εを使って,種間の差を比較する方法を導いた。解析方法は,現実に放牧を行っている半自然草地の調査例を使って示した。