日本草地学会誌
Online ISSN : 2188-6555
Print ISSN : 0447-5933
ISSN-L : 0447-5933
研究報告
極短穂型飼料イネ品種「たちすずか」によるホールクロップサイレージの栄養価と第一胃内分解性
河野 幸雄新出 昭吾神田 則昭城田 圭子福馬 敬紘塚崎 由子
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2014 年 60 巻 2 号 p. 91-96

詳細
抄録
飼料イネの極短穂型品種「たちすずか」と普通品種「クサノホシ」のホールクロップサイレージの栄養価および第一胃内分解特性の違いを明らかにするため,1年目はヒツジ4頭,2年目はウシ3頭を用いて2回の消化試験を行った。両品種の粗蛋白質,粗脂肪および可溶無窒素物の消化率に差はみられなかったが,粗繊維と中性デタージェント繊維の消化率は「たちすずか」が高かった。ヒツジおよびウシにおける「たちすずか」の可消化養分総量は「クサノホシ」より4.3および5.7ポイント高かった。「たちすずか」は葉鞘を含む茎部の乾物および中性デタージェント繊維の第一胃内有効分解率が「クサノホシ」よりも高く,リグニンとケイ酸含量の低さが要因と考えられた。これらの結果から,「たちすずか」は「クサノホシ」よりホールクロップサイレージの栄養価が優れていることが明らかになった。
著者関連情報
© 2014 日本草地学会
前の記事 次の記事
feedback
Top