抄録
自験例PEG 420例中の9例(2.1%)にMallory-Weiss症候群による胃粘膜裂創を認めた.80歳以上の高齢者が6例(66.7%)と多く,胃粘膜裂創部位は全例が胃体部から穹窿部小彎であった.背景胃粘膜は萎縮性粘膜が多かった(7例,77.8%).PEG施行中の嘔吐反射は全例に認めなかった.
PEG施行時の送気による十分な胃拡張はPEG成功のためには必須な操作ではあるが,Mallory-Weiss症候群による胃粘膜裂創をきたす場合もあり,過送気には十分な注意を要するものと考えられた.