本研究では,国内食用ダイズ品種(タチナガハ,きぬさやか,リュウホウ,スズカリ,ふくいぶき)について生育ステージ別(子実肥大盛期,黄葉中期)に化学成分含量を調査し,予乾および乳酸菌添加がホールクロップサイレージ発酵品質に及ぼす影響を検討した。その結果,タンパク質含量は品種や生育ステージの違いによらず20 %以上の値を維持した。その他の成分については特に,脂肪含量で品種間差が認められた。サイレージ発酵品質については品種の違いによらず,牧草体系を想定した子実肥大盛期では予乾処理,ダイレクトカット収穫体系を想定した黄葉中期では乳酸菌添加処理が良質な発酵品質を得るために有効であることが示された。以上から,国内食用ダイズ品種のホールクロップサイレージとしての潜在的能力が明らかとなった。