2024 年 70 巻 1 号 p. 1-9
オーチャードグラスの育種選抜の省力化と客観化を進めるため,UAVによる空撮画像から,植生指標rGを求め,育種家による従来法での草勢,罹病程度,越冬性を合わせた総合評価との相関を見たところ,非常に高い相関が見られたが,越冬性評点と評価時のrGとの相関は見られなかった。選抜後代の越冬性,罹病程度,収量を比較したところ,rG選抜系統は,従来法とほぼ同等もしくはやや優れる結果となった。ペレニアルライグラスにおいても,母材との世代間比較を行ったところ,rG選抜では母材の年間収量比で103-107%と上がっていた。これらのことから,rGによる育種選抜は,育種家が行う選抜と同等の選抜効果が得られ,省力的かつ客観的な選抜方法として利用可能なことが明らかとなった。