2025 年 70 巻 4 号 p. 165-173
荒廃農地の効率的整備のために,乗用トラクタ,無線トラクタおよび油圧ショベル装着型のフレールモア3機種による木本類の除去能力を評価した。はじめに,平坦なノイバラ等低木種優占地に設定した試験区において,圃場作業量を算出した。次に,緩傾斜のエノキ等高木種優占地に設定した試験区において,除去された木本類の根元直径を測定した。その結果,乗用トラクタ,無線トラクタおよび油圧ショベルの低木種優占地での圃場作業量は順に平均7,518,2,988および269 m2/hで,いずれも刈払い機等を用いた従来法より多かった。また,除去された高木種の最大根元直径は順に17.6,10.6および7.5 cmであった。以上より,荒廃農地に侵入した木本類の除去に際し,平坦地の低木種(平均樹高159 cm)や緩傾斜地の高木種(同272 cm)に対して,乗用トラクタ装着型が高い除去能力を示すことが明らかとなった。