九州南部の晩播および夏播き栽培でのトウモロコシ子実生産について検討した。試験は2019年と2020年に晩播栽培で7品種,夏播き栽培で9品種を供試して,子実収量と関連形質について調査した。晩播栽培では,平均子実収量が800 kg/10 a以下でかびの発生も多く子実生産には適していないと考えられた。夏播き栽培では平均子実収量が900 kg/10 a近い品種があり,晩播栽培より可能性があるが,完熟しておらず機械収穫が困難である。夏播き栽培で子実生産を行うためには,現行の品種より早晩性の早い品種を利用するか,現行より早く播種する必要があると考えられるが,どちらの方法も検討が必要である。また,晩播や夏播き栽培では,南方さび病抵抗性が弱い品種は低収になるため南方さび病抵抗性品種の選定も重要である。