地理学評論
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フォッサ・マグナ西部における洪積世侵蝕面群
小林 國夫
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1953 年 26 巻 7 号 p. 291-307

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抄録
本稿では(1)フォッサ・マグナ西部第三紀層地域には少くとも1000km2に及ぶ小起伏面が分布していたこと. (2)現在約1000mをこえる高さの山はすべて小起伏面形成期のHärtlingであること. (3)大峰,四阿屋山,聖山及び美ガ原は從來第四紀の火山と稱せられてきたが何れも實にあらざること. (4)“山砂利”は上述の小起伏面を掩うものであること. (5)上記の小起伏面は終末準平原的にではなく原初準平原的に形成されたこと. (6)山地の今日の高度分布の決定は單に侵蝕によるもので,斷層や傾斜運動による様な證據は顯著ではないこと,等を小テーマとして説明する.結論的には筆者は本域の地形成因に關する從來の諸説を根本的に改めなければならぬと信ずるに到つた.
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