地理学評論
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静岡県菊川流域における Structural Terrace
中島 秀則
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1960 年 33 巻 7 号 p. 378-384

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抄録
1) 大部分の小平坦地は,砂岩層の存在にもとづくStructural Terraceである.
2) 小平坦地は砂・泥岩の互層からなる地域で,しかも相対的に厚い砂岩層(泥岩層の2倍以上の厚さ)に密接に関係している.なお小平坦地は地層の厚さだけでなく地層の傾斜と関係し,地層の傾斜が20度以上になると小平坦地の形成は困難である.このことから小平坦地の規模の大小は,砂岩と泥岩の厚さの割合と,地層の傾斜度によつて決定される.
3) 本地域の砂泥岩の互層地域では,砂岩が泥岩に比べて風化・侵蝕に対する抵抗力が強い.このことが小平坦地地形の形成をはじめ,斜面形の決定に大きな要素ともなつている.
4) 小平坦地の表面傾斜や傾斜方向などの状態は,小平坦地を形成する岩石(とくに地層の傾斜および砂岩と泥岩の厚さの割合,砂岩・泥岩の風化・侵蝕に対する抵抗力の強弱など)の状態によつて異なる.
5) 1つの小平坦地が,砂岩層と泥岩層に関係して形成されている場合は,泥岩に関係している面は傾斜が急で,しかも,面の傾斜は地層の傾斜方向と一致せず,現河川の流水の影響をうけていて,平坦面の連続性がたたれる.
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