抄録
都市の内部構造は都心を中心とした同心円構造のほかに,都心とそれ以下のいくつかの副中心とが統一された構造とも考えることができる.これらの都心と副中心を含めた都市内部の中心地区について,各都市ごとに中心地区を設定し,その階層区分を行なつた.対象とした都市は西日本の都市で小・中・大都市をそれぞれ数都市づつ選んた.調査した結果によると都市が大となるにつれ,中心地区の数は増大し機能は高まる.小都市は1・2・3次の3つの階層の中心地区を有し,以下中,大都市となるにつれ階層の数が増していく.また一つの都市の中心地区の発展を辿ることによつて現在時点における中心地区の構造は発展系列における中心地区の構造に置き換えて考察することができる.