抄録
湖沼水温は,湖沼が位置する地理的条件によって・それぞれ異なっている.この報告では・漁地球的な視野で湖沼水温の実態を解析し,その法則性についてのべる.
まず,平衡水温の緯度分布を決定し,表面水温の形成機構をのべる.次に,各層における水温年較差を検討し,気候条件および水中の垂直熱拡散係数との関係を明らかにする.これらの結果にもとついて熱収支についても検討を加えた.
ここで示す一連の考え方によって,各気候条件および各湖盆形態のもとでの湖沼水温の意味が明らかになり,水温・熱的構造の比較などが可能となった.