抄録
韓国南部はその地形も地質も日本とは著しく異なり,地下水のあり方もまた異なる.東アジアのモンスーン帯に位置しながら,年間の雨の降り方がかなり片寄っていて,植物景観は乾燥地域を思わせるものがある.水田地帯の広がる洛東江流域では,昔より乾期における水田用水確保に悩まされてきた.渇水対策としての浅井戸の利用が古くより行なわれて来た.浅井戸の組織的開発は, 1967, 1968両年の韓国南西部を襲った大旱魅以来,更に進められた.また従来韓国ではあまり問題にされていなかった岩盤中の深層地下水も段々と注目されるようになって来た.
この報告はこれらの成果をもとにして洛東江流域における地下水の地理的分類とその開発可能水量の試算を試みたものである.