地理学評論
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46 巻, 1 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 鈴木 秀夫
    1973 年 46 巻 1 号 p. 1-29
    発行日: 1973/01/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    さきに筆者は文献の上から,ヴュルム氷期には, ITCと南半球のポーラーフロントが,北上していたことを推論したが,南アメリカ西岸を調査する機会に恵まれ,地形の観察および現地で得た気象資料の整理等をおこない,その推論を支持する結論を得た.またそれに付随して,エルニーニョ問題, ITC南下問題に新たな知見を加えた。
  • 森谷 虎彦
    1973 年 46 巻 1 号 p. 30-47
    発行日: 1973/01/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    韓国南部はその地形も地質も日本とは著しく異なり,地下水のあり方もまた異なる.東アジアのモンスーン帯に位置しながら,年間の雨の降り方がかなり片寄っていて,植物景観は乾燥地域を思わせるものがある.水田地帯の広がる洛東江流域では,昔より乾期における水田用水確保に悩まされてきた.渇水対策としての浅井戸の利用が古くより行なわれて来た.浅井戸の組織的開発は, 1967, 1968両年の韓国南西部を襲った大旱魅以来,更に進められた.また従来韓国ではあまり問題にされていなかった岩盤中の深層地下水も段々と注目されるようになって来た.
    この報告はこれらの成果をもとにして洛東江流域における地下水の地理的分類とその開発可能水量の試算を試みたものである.
  • 浅沼 操
    1973 年 46 巻 1 号 p. 48-60
    発行日: 1973/01/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    割替慣行は日本の諸地域にみられる.特殊な地域に採用される.従来の研究のように,地域を無視して単に経済的制度としての立場からこの慣行の真の姿をとらえることは不可能である.一般的には,この慣行は,水害その他の自然災害の頻発地域で,実際的な生産高は劣悪となり,米の単作に加えて重税の負担も加わり,零細な農民生活を強いられるような特殊な地盤に定着する.しかしその定着基盤のあり方やこの慣行の様式は地域によって著しい差異を示す.本稿に示す地域のこの慣行は,このような一般的な地域とは全く異なり,耕地面積は広く,現金収入の多い地域に定着する.このような例外的事例を通じて,この慣行の定着する地域的特性を解明し,これを背景とする定着の理由を探究しようとする.
  • 正井 泰夫
    1973 年 46 巻 1 号 p. 61-68
    発行日: 1973/01/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    本報告は,国際地理学連合のCommission on the Processes and Patterns of Urbanization (1968~72年,委員長:木内信蔵)の研究計画の一環としてなされた「1970~90年代の世界の都市化の傾向」についてのアンケート(本報告の末尾にあるリストを参照)を整理し,さらに筆者の見解を加えて再編成したものである.今後30年間におげる世界の都市化は,本質的な変容をもって進むというよりは,1950~60年代の延長として,あるいは,それが加速化されたものとしてとらえることができる.ただ,加速化された都市化によって生じる都市環境問題については,世界的なスケールで対策を建てる必要がある.都市環境問題は,国によってかなり重点の置き所が違っており,東南アジアの卓越都市,開発途上国の不法占拠スラム,アメリカやソ連の多民族都市,自然・準自然地域の都市化,都市環境問題などさまざまである.
  • 富岡 儀八
    1973 年 46 巻 1 号 p. 69-74
    発行日: 1973/01/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
  • 1973 年 46 巻 1 号 p. 75-80_2
    発行日: 1973/01/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
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