地理学評論
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台湾西岸における砂州の大規模変化
茂木 昭夫
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1973 年 46 巻 3 号 p. 171-184

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抄録
1904年に日本水路部の測量によって刊行された膨湖水道の海図と, 1969年に中華民国の測量によって刊行された海図とを比較して,台湾西岸に発達する三個の砂州に大規模な変化が,約60年の間に生じたことを明らかにした.砂州は何れも北側がけずられ,南側が堆積を受けたので,数kmにおよぶ南への移動を行なった.その海岸後退量は,最も変化の大きい中部砂州で75m/yearに達し,その侵食量は11,250,000m3/yearに及んだ.砂州の変化はいずれも砂州先端部の沖にあった砂堆が,新しい砂州の先端部となり,砂州の侵食されたあとには,-7.5~15mの深さの侵食平坦面が形成された.このような事実から筆者は,まず砂州先端部沖に砂堆が発生し,これが成長して新しい砂州の先端部に発展するという変化過程を考えた.また現在の海面に関する波の作用による(一部流れも含む)侵食の限界深度は-7.5~15mであることを明らかにした.
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