地理学評論
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アーレンとハッチンゲンの市場広場と市庁舎
斎藤 光格
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1973 年 46 巻 3 号 p. 185-196

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抄録
ルール地域の中世に発生した小都市アーレンとハッチンゲンを例にとり,市場広場と市庁舎を中心とする伝統的な都市核が,どのようにして分解したかを考察した.その歴史的な原因は人口増加と機能の変化であるが,市域の社会空間的基盤,すなわち分裂居住とそれに伴う新旧集落間の社会的緊張を考慮しなければならない.その結果アーレンでは,旧市街の土着市民の主張が通って市庁舎が旧城壁際に決ったが,市場広場の機能は大幅に後退している.ハッチンゲンでに隣村との間に新しい核が発生し,古い核の社会的機能はよく保持されているものの,古い核と新しい核が機能を分け合う形になっている.
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