地理学評論
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米沢市の工業と人口変化
内藤 博夫
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1973 年 46 巻 6 号 p. 367-378

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抄録
米沢市の人口は1960年を頂点として以後減少に向かった.人口減少は農村部における減少が都市部における増加を上回り,社会減が自然増を上回るという内容をもつものであった.こうした人口推移のパターンは理論的には高度成長期における産業構造の高度化にともなう労働力の産業間・地域間移動の結果としてとらえることができる.労働力の動向にもっとも強い影響力をもつ工業は停滞的な繊維工業と発展的な電機工業を主要業種とし,その労働力構成は全国平均に比べて女子の割合が高く,若年者の割合が低いという特色をもつ.労働力構成の特色にあらわれているように,工業は地元労働力に対して量的不足に加えて質的にも不十分な就業機会しか保証していない.就業機会の量的質的制約は労働力の転出超過を生み,人口減少の要因を形成した.工業の雇用吸収力の弱さは最大の従業者数をもつ繊維工業の停滞的性格の反映でもある.
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