抄録
愛知県全域を標準メッシュ 5,142 個に分割し,それぞれについて,土地利用を外生的に決定すると考えられる自然因子8・距離因子5・社会因子4の計17因子をデータ化し,これを用いて,土地利用を住宅系・商業系・工業系・農業系・森林系の5種としたとき,各メッシュがそのいずれに属すかを判別分析法を用いて分類し,愛知県土地利用のポテンシャル・マップを作成した.その結果は,愛知県の土地利用計画の基礎資料の一つとして利用しうる程度の成果となった.土地利用は本来,多様な地理的諸要素の複雑な組合せの表現であるといえるので,本研究によって,土地利用分析は,多変量解析など多量のデータを統計的手法によって計量的に処理し,その決定メカニズムを理論的にも明らかにすることをめざす計量地理学の格好の一対象であることが展望しえた.