抄録
本稿は剰余指数法を精緻化してアレクサンダーAlexanderが提起した課題を日本の97都市について考察する.その結果,次の諸点が判明した. 1. 域外就業者をB活動の一部とみなすと,入口規模の増大に伴ってN/B比率は高くなるが,独立都市は同じ規模の通勤都市より高い比率を示す. 2. 独立都市の比率にはt階誌な増大が看取される. 3. 人口に比べてN活動の増加率は高く,逆にB活動は低い.これが小都市に比べて大都市の比率を高くする. 4. 独立都市は同じ規模の通勤都市より多くのN活動と少ないB活動をもつ.これが独立都市の比率を高くする. 5. 15万以上120万人未満の独立都市のB活動はこの都市群に属する各都市の入口とB活動との間の回帰直線を下回る.これがこれらの都市の比率を高め,15万人の規模で段階的な増大をひきおこす. 6. 性格や規模が異なるにもかかわらず,都市間のN活動の類似性は大きい.これに討しB活動の類似性はきわめて小さい.