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宝飾用の HPHT 合成ダイヤモンドは、1990 年代からロシアで商業生産が始まり、その技術が米国、インドにも広がっていった。宝飾用の CVD 合成ダイヤモンドは、2003 年に Apollo DiamondCo. Ltd. がはじめて販売を公表し、その後米国を中心に発展してきた。
近年、宝飾用合成ダイヤモンドの製造拠点は、中国、シンガポール、インドなどアジア地域に集中しており、色、サイズ、品質など多彩な製品が生み出されている。
本報告では、2016 年~2019 年にかけて訪問したおよそ 10 ヶ所の中国およびインドの主要な生産者とその製品について紹介する。
・中国の HPHT 合成
中国の鄭州は、工業用ダイヤモンドの世界的な生産地で、世界の需要の 95%を担っているといわれている。数多くのダイヤモンド生産会社があるが、ZhongNan Diamond Co., Ltd. 、Huanghe Whirl Wind Co., Ltd. 、Zhengzhou Sino Crystal Co., Ltd. は、「3 大巨頭」と称され、他を圧倒している。
鄭州では、2014 年末頃から宝飾用メレサイズの無色合成ダイヤモンドの生産が開始され、その圧倒的な生産量により、瞬く間に世界の宝飾市場を席巻した。2018 年以降、0.2ct~0.5ct のカット石が中心に生産されているが、1ct~2ct サイズのものも作られている。
・中国の CVD 合成
2013 年初頭に CVD 単結晶製造技術が、Ningbo Institute of Materials Technology & Engineering Chinese Academy of Sciences で開発され、Ningbo Crysdiam Industrial Technology 社が設立された。ここでは最大 2ct の無色とピンク色の宝飾用 CVD 合成ダイヤモンドが生産されている。上海の ZS Technology 社は、Zhangjiang ハイテクゾーンに 2014 年 12 月に設立された会社である。1ct~最大 5ct の高品質の無色ダイヤモンドを生産している。
・インドの CVD 合成
インドのスーラットはダイヤモンドのカット・研磨が盛んな都市として知られている。この地において 2011-12 年頃から宝飾用 CVD 合成ダイヤモンドの製造が始まった。New Diamond Era 社、Diamond Nation 社などの大手の他、Diamond Elements 社、Unique Lab Grown Diamond 社など中小が 10 社程度である。
単独では、シンガポールに拠点を置くⅡ a Technologies が最大規模と思われるが、国別ではインドが宝飾用 CVD 合成ダイヤモンドの最大の生産国と思われる。