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オパールには通称「エッグ」と呼ばれる白濁部分が見られる。この白濁部位は特に流紋岩などの火成岩を母岩とするメキシコ・オパールに多く観察される。エッグが観察されるオパールの多くは遊色効果を示し、外観上特殊効果を妨げている場合が多い。この白濁部位の原因を探るために、メキシコ産オパールの薄片を作成し分析をした。白濁部分は、ほぼ例外なく層状であり、複数の白濁層が存在する(図1)。
この断面について、レーザー顕微鏡による観察、 SEM 観察、 X 線回折による分析、蛍光X 線分析、ラマン分光分析、 X 線 CT による観察を行った。しかし、白濁部位と透明部位では、顕著な違いは見られなかった。また、ラマン分光とX線回折の分析を行ったが、他鉱物の沈積は確認できなかった。上述の分析に比較し、より薄い薄片を作成し、観察していたところ、白濁部位が水で浸漬されると消失し、乾燥時には再生する可逆性の現象が観察された(図2)。これは白濁部位が空隙であることを示唆する。