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様々な宝石が流通する中で、より珍しい宝石を求める人々がいる。 GSTV においても、比較的に珍しい宝石を扱う機会が多くなっている。そこで、昨年、 GSTV 宝石学研究所で鑑別した 3 種類の希少な宝石の鑑別特徴について報告したい。
グリーン・アウイナイト
アウイナイトは方ソーダ石グループの準長石であり、化学組成は[(Na,Ca)4-8Al6Si6(O,S)24(SO4,Cl)1-2]、硫黄と塩素を含むケイ酸塩鉱物だ。 1807 年にドイツのアイフェル地方で発見された青色のアウイナイトがよく知られている。今回のグリーン・アウイナイトは、アフガニスタンの Badakhshan 地域の新鉱山 Sar-e-Sang から産出され、青緑色を示し明度がやや低い。内包物は比較的少なく、透明度が高い。特に UV-VIS での分光分析では、硫黄電荷による吸収位置と強度に差が現れ、ドイツ産の青色のアウイナイトとは異なる地質環境から成長した影響だと推定された。
テネブレッセンスを示すオレンジ・ソーダライト
鑑別をしたオレンジ・ソーダライトは、アフガニスタンとパキスタンの国境付近から発見された石だ。長波紫外線下(365nm)で赤みがかったオレンジ色、短波紫外線下(254nm)で黄色を帯びた白濁色を示した。そして、紫外線照射後は赤色が増し、退色テスト後に元のオレンジ色に戻った。
UV-VIS における分光分析では、昼光下では青色領域の 450nm と紫外領域の 315nm を中心とした大きな吸収バンドが現れ、長時間紫外線を照射した後に 450nm の吸収バンドが 470~500nm にシフトしていた。また、 EDXRF による化学組成分析では、化学組成[Na 8(Al 6Si 6O 24)Cl 2]のうち、主元素である珪素 (SiO2=33.2-38.4wt%) 、アルミニウム (Al2O3=29.6-31.0wt%)、ナトリウム(Na2O=21.9-29.1wt%), 塩素(Cl=6.2-7.9wt%)が検出された。硫黄(SO3=1.1wt%)は原石だけに検出され、ファセットカット石には硫黄が検出されず、臭素(Br=0.007wt%) が微量に検出された。
ヴェイリネナイト
ヴェイリネナイト [(Mn2+, Fe2+)Be(PO4)(OH)] はマンガンとベリリウムを含むリン酸塩鉱物だ。赤、ピンク、オレンジ色が混合しており、宝石品質の石はパパラチア・サファイアやインペリアル・トパーズを想起させる。 1954 年に新鉱物であることが発表されたが、透明度の高い宝石品質の石が見つかることは少なかった。単斜晶系で、屈折率は 1.640-1.662、複屈折量は 0.022 があるため、拡大検査では、後ろ側のファセットカットのエッジは二重に見える。鑑別をした石はアフガニスタン産であり、特徴として劈開面が発達し、少量の液体、気体またはその両方を含む二相インクルージョンが含まれていた。