主催: 日本歯科理工学会
歯科用銀パラジウム金銅合金(Ag-Pd-Au-Cu)は比較的高温(1123K以上)にて溶体化水冷処理を施したにもかかわらずに、時効処理を施した場合とほぼ同様の高い機械的強度を示すことが報告されている。これまでにCu含有量を6.5~20 mass%の間で変化させた合金を用いて14.5 mass% Cuのときにこの特異強化が顕著であることを明らかにした。そこで、本研究では、Ag-20Pd-12Au-14.5Cu合金を用いて、溶体化処理後の冷却速度を変化させ、ミクロ組織と特異強化との関係を調査・検討した。