主催: 日本歯科理工学会
著者らは, マイクロ試験による象牙質接着強さを評価するため, マイクロ試験片内部の重合挙動に注目して, 実験結果を基に試験片モデルを創案, 計算モデルを提案した. 重合方式として, 化学重合, あるいは光重合, 両者の併用を検討して, 重合接着層に焦点をあてた. 本研究では, 第一に重合挙動のモデル化, 第二に重合ひずみの計算, 第三にhybrid layer の有無と破壊機序と接着強さを検討する. その結果, 現状で用いられている重合方式の違いの観点から, 接着層形成とその機能特性, それらの破壊機序, 及び接着強さへの影響が明らかになると思われる.