抄録
背景.ペメトレキセドは,扁平上皮癌を除く進行非小細胞肺癌に対して有効な抗腫瘍薬である.術後再発の肺大細胞癌に対するペメトレキセド単剤治療中に,新規病変として肺扁平上皮癌を病理組織学的に確認した報告は稀少である.症例.75歳,男性.肺大細胞癌(pT1aN1M0)術後経過観察中に多発肺内転移,気管分岐部リンパ節転移,多発骨転移の再発を認めた.ペメトレキセド単剤治療により多発肺内転移の縮小が得られたが,治療経過中に右S2に結節影の出現を認め,計22コース施行した時点で明らかな増大を認めた.このためCTガイド下肺生検を行った結果,扁平上皮癌の診断が得られた.同病変に対して定位放射線治療を施行した.結論.ペメトレキセドの組織型により異なる抗腫瘍効果を,新規病変に対する再生検により確認することが可能であった.