抄録
背景.葉酸代謝拮抗薬であるメトトレキサートは,慢性関節リウマチに対する第一選択薬として使用されているが,副作用としてリンパ増殖性疾患を発症することが知られている.症例.73歳女性.慢性関節リウマチに対して14か月前からメトトレキサートを内服.胸部CTで両肺の多発結節影を指摘された.経気管支肺生検,CTガイド下肺生検,エコーガイド下肝生検を施行するも診断に至らず,胸腔鏡下肺生検を施行した.リンパ腫様肉芽腫症(grade 2)の病理診断に至り,メトトレキサートの中止で経過をみたところ陰影は速やかに縮小した.結論.メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患においてリンパ腫様肉芽腫症の報告は稀であり,報告した.