聖マリアンナ医科大学呼吸器内科
聖マリアンナ医科大学病理学
国立がん研究センター中央病院病理診断科(病理アドバイザー)
2021 年 61 巻 2 号 p. 143-144
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
肺癌のEGFR遺伝子検査法は多岐にわたるが,実地臨床では依然としてPCR法が選択されることが多い.今回我々はPCR陰性だがNGS法でEGFR exon19欠失挿入変異と診断され,TKIが有効であった肺腺癌の1例を経験した.リアルタイムPCR法は感度が高いが,検出できる変異が限定される.一方,NGS法はより多くの変異を含む複数遺伝子の検査ができ,本例のような複雑な変異にも対応できることから,正確ながん遺伝子診断への寄与が期待できる.
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら