肺癌
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気管支腺原発唾液腺型混合腫瘍の2症例
中村 光成下里 幸雄亀谷 徹松本 泰祐児玉 哲郎小出 勉米山 武志尾形 利郎末舛 恵一
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1977 年 17 巻 1 号 p. 47-57

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抄録
肺腫瘍手術例683例中に2例の気管支腺原発唾腋腺型混合腫瘍があった. 1例は典型的な “良性混合腫瘍” の像を呈する末梢発生, 結節性腫瘍で他の1例は, B10b+c原発で気管支腔内に樹枝状に増殖する悪性混合腫瘍で, 共に腫瘍性の筋上皮細胞を有し, 転移はなく, 術後26, 53ヶ月健在である. 文献の展望と唾液腺混合腫瘍に関する経験から, 本腫瘍は一見良性にみえても悪性の潜在能を有する腫瘍として治療すべきであると結論した.
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© 特定非営利活動法人 日本肺癌学会
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