九州大学医学部放射線科学教室
1977 年 17 巻 3 号 p. 171-175
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過去16年間の教室における肺小細胞癌22例につき, その単純X線像及び気管支造影所見を検討した.単純X線像では早期リンパ節転移による肺門ないし縦隔の腫瘤を呈するものが多く, しばしば悪性リンパ腫との鑑別が困難である.無気肺や閉塞性肺炎は少なく, 末梢血管影の変化は大部分で認められない.気管支造影では閉塞像は他の組織型の肺癌と大差ないが, 狭窄像では広範囲狭窄が小細胞癌に特徴的である可能性がある.
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