肺癌
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甲状腺癌の肺転移23例の検討
Rl治療後の1切除例および治療法を中心に
人見 滋樹前里 和夫レシャード カレッド高橋 憲太郎永田 格奥田 正鈴木 庸
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1981 年 21 巻 2 号 p. 151-160

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抄録

甲状腺癌23例について治療成績を中心に, 性, 年令, 組織型, 予後について報告した.I131の摂り込み陽性の16例のうち, RI療法は2例で完全寛解・13例で腫瘍縮小効果がみられ, 無効は摂り込みの極めて少なかった1例のみであった.RI療法により転移巣の縮小と減少がみられた1例で, 両側肺転移巣の切除を行なった.切除標本からRI療法の効果を組織学的に確認しえた.
肺転移は女性に高率で予後は若年発癌者の方が良好であった.乳頭腺癌と濾胞腺癌とでは肺転移率と予後に差異はなかった.

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© 特定非営利活動法人 日本肺癌学会
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