肺癌
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肺癌組織におけるLysozyme, Lactoferrin, およびSecretory Componentの産生能に関する研究
とくに腺癌を中心にして
山中 晃玉田 二郎伊藤 元彦寺松 孝岡田 慶夫
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1984 年 24 巻 6 号 p. 701-711

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抄録

Lysozyme, lactoferrin, およびsecretorycomponent (SC) は健常気道系において主に気管支腺細胞に見出される.免疫組織化学的方法を用いて肺癌組織129例についてこれら3種の蛋白の産生能を検索し, さらに61例においては組織化学的にsialomucin産生の有無も検討した.この結果, これらの蛋白産生が腫瘍発生母地の検索の指標となりうることを見出した.腺癌亜型を中心に各組織型の組織発生について考察した.

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© 特定非営利活動法人 日本肺癌学会
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