肺癌
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肺癌脳転移の臨床像について
沢田 勤也福間 誠吾関 保雄石田 逸郎松村 公人末吉 貫爾高島 常夫峯 清一郎
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1984 年 24 巻 6 号 p. 735-742

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抄録

肺癌脳転移の発生頻度は8.8%で大細胞癌>小細胞癌>腺癌>扁平上皮癌であった.初発症状は多彩で脳転移までの期間は腺癌が長く, 脳転移先行例も腺癌が多かった.脳CTから腺癌は単発, 充実性, isodensityが多く, 円形, 病巣周辺の高度浮腫といった特徴がみられた.治療は放治+化療例が多いが予后は開胸術+開頭術がよく, 生存例も多い.死因は, 脳転移を直接死因とする例が半数を越えていた.

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© 特定非営利活動法人 日本肺癌学会
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