肺癌
Online ISSN : 1348-9992
Print ISSN : 0386-9628
ISSN-L : 0386-9628
肺多発癌の臨床的検討
安田 雄司榎堀 徹塙 健小鯖 覚二宮 和子松原 義人畠中 陸郎船津 武志池田 貞雄
著者情報
ジャーナル フリー

1987 年 27 巻 3 号 p. 247-255

詳細
抄録

過去10年間に経験した肺多発癌は6例で, すべて60歳代の男性であった.6例とも両側性であり, 同時性が2例, 異時性が4例で第1, 2癌とも同じ組織型は2例であった.肺多発癌の診断に際して再発あるいは転移性肺癌との鑑別が問題となる.第1, 2癌とも外科的切除を行い得たものは3例であり, いずれも第2癌の術後生存中である.残存肺機能によっては第2癌の外科的切除により, さらに長期生存が期待できる.

著者関連情報
© 特定非営利活動法人 日本肺癌学会
前の記事 次の記事
feedback
Top